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「1人」の重み [ブツブツひとりごと]

「1人」、その表示を目にしたときには思わず涙がこぼれた。
3連休中からずっとチェックしてたサイトの里親募集記事、
そのコは保健所収容で命の期限が切られてて。

仔猫と呼ぶにはすでに大きく、
でも1歳にはまだなってはいない若いねこ。
捕獲され保健所に収容されなければまだまだ生きられる命、
でも9月12日に捕獲・収容されたそのコは
「だれか」のお迎えがなければ1週間の猶予期限後、
殺処分にされてしまう。

日に何度も里親希望者が現れていないか、
サイトをチェックしてはため息をつく日々が続き、
残り日数が「明後日まで」となった日、
もう「だれか」の登場をあてにするよりも
ハリネズミが名乗りの手をあげようかと思い始めて、
ねこの空輸の料金などを調べたりも。
そのねこは山口県岩国市の保健所に収容中だった。

ダンナさんにも何度も懇願。
でもすでに5ニャンと同居中、
ねこ好きのダンナさんとは言えどいい顔をするはずもなく。
それにこのコ、

①.JPG

ルーチェくんのことを思えばハリネズミも迷うところあり。
ステラくんやチェロくんのような
フレンドリー&エブリバディ・ウェルカムな性格ではなく、
仔猫ではないすでにおっきなねこの迎え入れを
どれほどのストレスと感じるか・・・・。
ダンナさんに諭されて苦渋の思いで応募を断念し、
迎えた里親募集記事の掲載期限の翌日のおとといの朝、
跡形もなくその記事がサイトから消えており凹む、
やっぱりダメだった? 間に合わなかった? って。

それが午後になって再登場。
期限は「明後日まで」となっており。
もしかしたら保健所へのお迎えは平日限定だから、
三連休の祝日分を考慮して延長されたのかもしれない。
今度こそ!って夕方から夜までまた何度もダンナさんに懇願。
でもやっぱり「うん」とは言ってくれない。
今いるねこたちの「取り分」(?)が減らないよう、
食餌や医療にかかるお金を稼ぐため
ハリネズミがパートに出るという覚悟でもあるというなら
迎え入れを考えてもいいという。

ひとりになった入浴時、湯船に身を浸しながら考える。

未検査だから正確な健康状態もわからないし、
それどころか雌雄の別さえわからない保健所収容のねこ。
狭い檻の中で怯えてぺっちゃんこになり、
こっちを見る目は「生きたい!」「助けて!」って潤んでた。

もしこのまま、行動を起こさず助けられなかったらきっと、
「あのとき・・・・」って一生、後悔するにちがいない。
そして一度、消えてしまった命は二度とは返らない、
どんなに悔やんでも。

ならばパートに出るのも止むを得ずと決意を秘めた風呂あがり、
そのコの里親募集記事を開いてみれば、
問い合わせ・里親申し込み人数の欄に「1人」ってw。
歓声をあげつつ、感涙。
もしかして里親申し込みでなく問い合わせだけだったりしたら
どうしようという不安も残しつつ迎えた昨日の朝には
そのコの募集記事に「里親決定」のピンク色のリボンがww。
期限まであと一日を残しそのコ、しあわせへの切符をつかみ取る。
本当にヨカッタ~♪。 ・・・・で、また涙。
どこのだれだか存じませんが、
ハリネズミにできなかったことを替わってしてくれてありがとう!

今回の一連の騒動で、 4日ほどずっとハリネズミ、おねだり妻状態!
ダンナさんからはそのサイトの閲覧禁止のお達しが。
見ても見なくてもそこにある事実は変わらないと思うのだが、
でも刻々と進む命のカウントダウンは心臓に悪く、
やっぱり引き受けるだけの余力がないのなら
見ないほうがいいのかな・・・・。

いつもお腹いっぱいごはんを食べて、
いっぱい遊んで、安らかな寝息を立てるうちのコを思えば
ただ「生きる」ことさえ許されず、
健康で若い命が摘み取られてしまうことは耐えがたい。

②.JPG

冷蔵庫や洗濯機などの白物家電が一家に1台はあるように、
各お宅に1匹、ねこが迎え入れてもらえればいいのに
・・・・そんなアホな妄想をつねづね。

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