あわや！

木曜日の朝のこと。
洗濯機の中から取り出した洗濯物をパパンッと叩いててふと、
手が止まる。

なんだぁ～、コレは！？
表も裏もボロボロになったハリネズミのソックス。




着古して踵や爪先に穴が開いたとか底が抜けたとか、
そういうのとはまったく違うボロボロさ。

犯人はこのコ、むぎほ！



前日の午後２時ごろ、ハリネズミの脱ぎ捨てたソックスに
むぎほがねこキックを浴びせてるのを見かけ、
それを取りあげ状態を確認しないまま洗濯用ネットに入れて
洗濯機の中にポイッと。
なので、こんなことになってたとは半日以上、気づかなくて。

改めてよく観察してみれば、
口ゴムの辺りなんてかなり布が欠損してるような感じ？



部屋中、ソファの下までその残骸を探すも見つからず
・・・・獣医さんへ。
当のむぎほはいたって元気、いつも以上の食欲と暴れっぷりで
あったけれど、念のため。

で、獣医さん曰く、
｢様子を見て、便とともに出るのを待つのも一手。
もし運悪く排出できず、腸閉塞になってしまったら開腹手術。
そして腸に流れることができずいまも胃にあれば吐かせて
取り出すこともできるけど、どうしますか」と。

とりあえず胃に残ってる可能性を消すために吐かせる処置を
お願いする。
吐き気を催す注射（？）を打って１０分ほど、
むぎほ、吐くには吐いたのだけど、
布らしきものなんてまったく出てこず。
それどころか、朝４時半にごはんを食べて９時過ぎ、
本来ならすでに空っぽのはずの胃から吐き出されたのは、
ルーチェくんの便秘用の療法食のカリカリが２０粒ほど。
・・・・どうも盗み食いしてたらしい。
じゃあ布は、胃を通過して小腸へと移動はした？

それから２日。
うんちのたびにチェックしてるけど、布の塊は発見できず。
ひと月以上経って排出するコもいるっていうのは獣医さんの話。
もしかしたらむぎほもそのパターンかなぁと思いつつ、
穴だらけになったソックスをいじくり回してて気づいたの。

むぎほが飲みこんだかもしれない布の量ってごく少量？
もしかしたらほとんど繊維屑しか飲みこんでないかも？って。

実験してみました。
ペアだったもう片方の無傷のソックスを使って。
ほんの数ミリ、ハサミで切れ込みを入れ、
むぎほが口に咥えつつねこキックで力を加えたように
ハリネズミも指先で切れ目を引っ張ると、
ほんの弱い力で先のソックスの穴は写真と同じぐらいに広がる！
しかも伸縮性のある素材、
切り口が水に濡れるとくるんと丸まり、さらに広がる！！

検証の結果、
もしむぎほが布の形で飲みこんでたとしてもその量は
多く見積もっても５ミリ四方くらいかと・・・・。
大きく食いちぎられたかのように見えたのは
破かれたことに気づかず洗濯してしまい布地が丸まったせい。

・・・・ということはむぎほ、
打たなくてもいい注射を打たれ、無駄に吐かされたってことで、
かわいそうなことをしてしまった。

これまでにもウール・サッキングの疑念を抱くような、
けりぐるみの鼻先や品質表示のラベルを齧ることがあったから、



早とちりをしちゃったみたい、ハリネズミ。
いちおう現物のソックスを持っていき獣医さんにも見せたけど、
男性でもある獣医さんはさすがに布の特質までは思い至らず、
｢欠損部分が見つからない」と訴えるハリネズミの言葉に
むぎほが飲みこんでしまったものと思っての処置。

今回は大事に至らなかったけど、今後はさらに気をつけなくては！
むぎほの場合、ウール・サッキングというよりは、
遊びに夢中になっているうちにこういう破壊に至るだけみたい。
たしかにむぎほ、
自分のお気に入りのベッドやブランケットなんかは齧らないし。