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黄色のブーケ [ムギちゃん]

日曜日、お花を買いに駅前まで。
さんざん迷ったあげく買ってきたのはすでにできあがった状態で
店頭に並んでたブーケ。

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最初は何種類かの花を買って生けようと思ってたのだけど、
手にした花は白いマーガレットに白いストック、
それに紫色のチューリップ
・・・・見ているだけで気が滅入りそうな色合わせで。

やっぱりいまはまだ、
ムギちゃんの毛色にちなんだ黄色いお花をメインにしたくて、

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黄色のバラとガーベラ、ヒマワリ、アリストロメリア、
それに赤い実のヒペリカムにレースフラワー、
葉物にはルスカスが入ってた。

そして購入の決め手は緑色のラナンキュラス。
ムギちゃんではなくハリネズミの好きな花だけどね。

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ムギちゃんの亡くなった日、
オーダーしてつくってもらったアレンジメントのお花の傷みは
紛れもなく過ぎ去った1週間余りの時の流れそのもの。
でも、まだ涙の発作を起こさずに過ごせた日は1日もなくて。

いつも泣き腫らした目をしてるうえに、
上唇にふたつできたヘルペスがつぶれてて
・・・・鏡に映るその姿に自分でもゾッとするほどだったり。

で、誰にも会いたくなくて絶賛ひきこもり中。
ご近所さんの生活パターンはしっかり把握してるから、
その通学や出勤などで顔を合わさずに済む時間をねらって
さささっとゴミ出しなどを済ませ顔を合わさずにやり過ごしてる。

もっとも人目を避ける生活はいまに始まったことではなくて、
ムギちゃんの具合が悪くなったころからなのだけど。
 「よいお年を」
 「新年、おめでとうございます」
そんな年末年始のごあいさつ、笑顔で交わせる精神状態じゃあ
なかったもの。
ゆえにここ2ヵ月、まったくハリネズミと顔を合わせてない、
そんなご近所さんもいらっしゃる。

できることなら避けて通りたい「ペットロス症候群」だけど、
「だいじょうぶかなぁ、ワタシ?」って自分でもちょっと
心配になってきた今日このごろ。

こんなに泣きつづけた別れはいままでに経験がなくて、
7年前、わずかひと月の間に2匹のコと別れたときでさえも
こんなに泣き暮らしたりしなかったのに、
いまは泣きすぎでコンタクトレンズの蛋白汚れもすさまじい。
社会生活に支障を来すような状態がひと月以上続くといよいよ
「ペットロス症候群」の疑い濃厚でヤバいらしい。
そのタイムリミットまで残された時間はあと20日ほど。
まずは1日、泣かずに過ごすのが目下の目標。



前記事ではたくさんのコメントをいただきありがとうございました。
ムギちゃんへのお別れの言葉だけでなく、
ハリネズミ夫婦にまで心温まるメッセージをたくさんいただき、
ひとつずつ拝読しながら感極まってまた涙
・・・・だったのでした。
記事を書きながらもさんざん泣いたのになぁ。
いまでは少し前までの、ブログの毎日更新も嘘みたい。

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旅立ちのとき [ムギちゃん]

2017年2月4日午前5時55分、
最後のひと息をついてムギちゃん、
ついに手の届かない場所へと旅立っていっちゃいました。

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この世に生まれて23年と1ヵ月と3日、8435日めのこと。

旅立ちに際してはちっちゃな紙袋みっつと花束を持たせてあげた。

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花束は午前8時、開店前の「森のなか」さんに電話でオーダー、
紙袋のなかにはかつお節と
大好きだったのにずっと食べられなかったカリカリ、
それにまたたびの小枝と晩年なぜか齧りたがってたえび満月。

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23年と1ヵ月と3日、
それはねことしては間違いなしの大往生、
持てる力のすべてを出し尽くしての旅立ちだったはず。

そう、頭ではわかっているのだけど気持ちはなかなか・・・・。
少し回復したときもあっただけにあきらめもつきかねて。
そして「できるかぎりのことはした」と思う反面、
近しい存在を亡くしたときに往々にして苛まれる後悔の念にも
襲われてます、「もっとしてあげられることがあったのでは?」と。

共に暮らしたねこを亡くすのはムギちゃんで4度め、
しかもその年齢ゆえ、
かなり以前からお別れの日の来ることを覚悟してたはずなのに、
いままでのどのコとの別れよりも辛く、悲しく、苦しくて。
少しベッタリが過ぎたかも・・・・。

大好きなドライフードを口にすると吐いてしまうようになってから
始めたウェットフードの強制給餌の期間は優に5年を超え、
日常はムギちゃんの食餌と投薬のスケジュールを中心に回り続けて、
その必要がなくなったいまもその時間がくるとそわそわ、
そして「あ、もうムギちゃんはいないんだ・・・・」って気づき、
涙がポロポロ。
とりわけお昼のごはんを食べさせていた正午前後は悲しくて。


後になってもう1日か2日、
別れを惜しめばよかったと後悔の気持ちも湧いてきたけれど、
亡くなったその日の午後には荼毘に付したムギちゃん、
いまは大好きなインナーバルコニーを向き、
たくさんのお花に囲まれて。

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旅立ちのときに持たせてあげた花束にもとくにお願いして
入れてもらった麦の穂、

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お供え用の花束にも入れてもらった。

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だって麦、ムギちゃんの名前の由来になった植物だもの。
6匹きょうだいの最後に生まれたムギちゃんは未熟児で小さく、
「すくすく大きくなってほしい」の願いを込めての命名。
やっぱり外せない。

傍らのチャイルドチェアに載せたフラワーアレンジメントは、
ブロ友・ぽんこちゃんが贈ってくれた弔花。

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ムギちゃんの茶トラの毛色イメージの黄色いヒマワリやバラ、
それにオンシジュームを、白花のストックやスィートピー、
カーネーション、コデマリがふんわりと取り囲んで。

アレンジメントのポイントは
両サイドに添えられたくるりとアーチを描いた葉物。
コレ、「虹の橋」をイメージしたものだそう。

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ぽんこちゃん、
ムギちゃんの亡くなる前日にもお別れに来てくれて、
ムギちゃんの手を握り、やさしく頭を撫でてくれたのだった。

ムギちゃん、愛されてしあわせな一生だった・・・・と思いたい。
それに以前聞いたことのある、
「亡くなったらいちばん元気で輝いてたときの姿に戻る」っていう
話も心から信じたく。
晩年は右前足とシッポの変形性関節炎を患ってたムギちゃん、
いまはシッポをピンと立ててよく動くようになった足で駆け回ってる、
そんな姿を毎日イメージして。

いちばんのお気に入りのムギちゃんの写真。

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このときみたいな表情でくんくんって風の匂いを嗅ぎながら、
楽しく気ままにやってる
・・・・そう心から思える日が来るといいんだけど。


コメントのお返事ができそうにもないのでずいぶん迷いましたが、
5年にわたりブログにもたびたび登場してきたムギちゃんゆえ、
もしかしたらお別れを告げたいと思ってくださる方もいるかなと
コメント欄、開けてみました。

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お庭でひなたぼっこ [ムギちゃん]

降り注ぐ陽射しのなか、目を細めるムギちゃん。

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最高気温は9℃だったけど、
風が止んだ陽だまりはポカポカと暖かかった昨日のお昼前、
ダンナさんの強い要望でムギちゃん、
カドラーに寝かせたままお庭に連れ出し、ガーデンチェアの上に。

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生まれたときからずっと完全室内飼いのムギちゃんだもん、
なにもこんなときに外に連れ出す必要はないんじゃないかと言う
ハリネズミにダンナさん、
「長座布団に横たわったままカーテンの隙間から見える窓の外の
空を見てるから」と言い張るものだから渋々だったのだけど、
陽射しのなか気持ちよさそうに外の空気の匂いを嗅ぐムギちゃん、

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思いきってお庭に連れ出してあげてよかったかも。
頭だだけでなく、体にも陽射しを浴びさせてあげたくブランケットも
ほんの短い間だったけどとってみる。


ダンナさんとアイコンタクトをとったり、

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握手をしたり。

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膀胱癌の疑い濃厚と診断されるきっかけになった血尿自体は
まる2日でピタリと止まったもののムギちゃん、
日曜日からは完全の寝たきり状態に再突入でもう今日で6日め。
日に日に体調は悪化の一途で、
もう体にも力が入らなくて首も座らない状態・・・・。
年末から何度も「もうダメだ・・・・」っていうほどの絶不調に陥りつつ、
そのたびに奇跡的とも思える回復を見せてくれたけど、
さすがに今回はもうダメかもしれない。

そうそう、年明けからずっと
「ねこの具合が悪い」と夜のお付き合いなどを断り続けるダンナさん、
職場では「オオカミ少年」ならぬ「オオカミ中年」と目されてるらしい。
たとえ「オオカミ中年」と呼ばれても、
何度でも不調から再起するムギちゃんの姿を見たいけど、
当のムギちゃんのこの表情、
近い未来に訪れる運命をすでに達観してるようにも見えたり。

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