ふた月 [ムギちゃん]
今日でムギちゃんがいなくなってちょうど2ヵ月になります。
リビングの一角のムギちゃんコーナーには以来ずっとお花を絶やさず。
あと、朝晩のカリカリとお水のお供えも。
とくに信仰してる宗教があるわけではないけれどこのあたり、
お供え物とおりん、そこはかとなく仏教色が見え隠れ?
遺影にしているのは、
ほぼ寝たきり状態だったときの少し具合のよかった日に撮った、
自分の足で歩いてお水を飲みに行けたときの「ドヤ顔」写真。
間違いなく、ドヤ顔の瞬間を収めた写真のはずなのに、
亡くなったばかりのころはこちらを見つめるムギちゃんの目が
「おねえさん、くるしいよ」
「おねえさん、つらいよ」
「おねえさん、ボクはどうなっちゃったの?」
そんなふうに言ってるように見えてしまいつらかった。
それはハリネズミばかりでなく、
ダンナさんもまた同じだったみたいでおおいに不評で。
それでもなるべく直近の写真のほうがいいと思いずっとこのまま。
そして最近は見え方がちょっと違ってきたかな。
「おねえさん、泣かないで」
「おねえさん、元気?」
そんなふうに言ってるように見えたり見えなかったり。
ほかに傍らのチャイルドチェアの上にはダンナさんのリクエストで、
4年ほど前に撮ったムギちゃんのあくび顔の写真も並べて。
後ろばかりを振り返っていてもしかたないし、
しっかり前を見て生きていかなくっちゃって思うものの、
目の前に広がる未来には
どこをどう探したってもうムギちゃんはいないよって思うと
気持ちを前向きに修正する気力もふたたび削がれてしまい、
結局はまた、元の同じ場所で堂々巡りをしている感じ。
************************************************
そんなハリネズミ、間もなくお誕生日なのだけど、
よりによって今年は運転免許証の更新にあたってたりする。
ホント、よりによって!
ゴールド免許なので5年に1度、その更新年が今年だなんて
・・・・ツイテない。
やっぱり更新に出向く前には美容室にも行っておきたいところ。
いちおうハリネズミも「オンナの端くれ」なので、
5年間、ずーっと使わなくてはならない免許証の写真には少しは
気合を入れたいところ。
そしてそれはたいがい報われず毎回、「手配写真」のようになるのだけど
だって、最後に美容室に行ったのは一昨年の12月、
ブロ友・ぽんこちゃんとの3度めのデートの前だったりするわけで、
いくらなんでもこのままでの写真撮影は憚られる。
でも、その美容室への道ははるか遠くに思われるいま、
冷蔵庫の扉にマグネットで留めた更新のお知らせ葉書を見るたび、
「美容室に行かなくっちゃ~!」
「でも・・・・やっぱり今日はムリ~」
そんな自問自答を繰り返してる。
おまけに今年は相棒・ベリーサちゃんの車検年にもあたっており、
しかも2月中旬までには済ませなくてはならず
・・・・本当にクルマ系の諸事情の「ツイテない」が連発。
リビングの一角のムギちゃんコーナーには以来ずっとお花を絶やさず。
あと、朝晩のカリカリとお水のお供えも。
とくに信仰してる宗教があるわけではないけれどこのあたり、
お供え物とおりん、そこはかとなく仏教色が見え隠れ?
遺影にしているのは、
ほぼ寝たきり状態だったときの少し具合のよかった日に撮った、
自分の足で歩いてお水を飲みに行けたときの「ドヤ顔」写真。
間違いなく、ドヤ顔の瞬間を収めた写真のはずなのに、
亡くなったばかりのころはこちらを見つめるムギちゃんの目が
「おねえさん、くるしいよ」
「おねえさん、つらいよ」
「おねえさん、ボクはどうなっちゃったの?」
そんなふうに言ってるように見えてしまいつらかった。
それはハリネズミばかりでなく、
ダンナさんもまた同じだったみたいでおおいに不評で。
それでもなるべく直近の写真のほうがいいと思いずっとこのまま。
そして最近は見え方がちょっと違ってきたかな。
「おねえさん、泣かないで」
「おねえさん、元気?」
そんなふうに言ってるように見えたり見えなかったり。
ほかに傍らのチャイルドチェアの上にはダンナさんのリクエストで、
4年ほど前に撮ったムギちゃんのあくび顔の写真も並べて。
後ろばかりを振り返っていてもしかたないし、
しっかり前を見て生きていかなくっちゃって思うものの、
目の前に広がる未来には
どこをどう探したってもうムギちゃんはいないよって思うと
気持ちを前向きに修正する気力もふたたび削がれてしまい、
結局はまた、元の同じ場所で堂々巡りをしている感じ。
************************************************
そんなハリネズミ、間もなくお誕生日なのだけど、
よりによって今年は運転免許証の更新にあたってたりする。
ホント、よりによって!
ゴールド免許なので5年に1度、その更新年が今年だなんて
・・・・ツイテない。
やっぱり更新に出向く前には美容室にも行っておきたいところ。
いちおうハリネズミも「オンナの端くれ」なので、
5年間、ずーっと使わなくてはならない免許証の写真には少しは
気合を入れたいところ。
そしてそれはたいがい報われず毎回、「手配写真」のようになるのだけど
だって、最後に美容室に行ったのは一昨年の12月、
ブロ友・ぽんこちゃんとの3度めのデートの前だったりするわけで、
いくらなんでもこのままでの写真撮影は憚られる。
でも、その美容室への道ははるか遠くに思われるいま、
冷蔵庫の扉にマグネットで留めた更新のお知らせ葉書を見るたび、
「美容室に行かなくっちゃ~!」
「でも・・・・やっぱり今日はムリ~」
そんな自問自答を繰り返してる。
おまけに今年は相棒・ベリーサちゃんの車検年にもあたっており、
しかも2月中旬までには済ませなくてはならず
・・・・本当にクルマ系の諸事情の「ツイテない」が連発。
またまたお宝写真を発掘 [ムギちゃん]
その番組の存在に気づいたのは先々週の木曜日のこと。
テレビ欄を見ててタイトルの「猫」の文字にふと目が留まる。
『ネコメンタリー 猫も、杓子も。』。
文筆家と暮らすねこの日常を撮ったほのぼのとしたドキュメンタリー。
1週めに見たのは「養老センセイとまる」。
このときはフツーに見ることができたのだけど、
今週分の「角田光代とトト」は番組途中で
『任務十八年』という小説の朗読が始まったあたりから涙が止まらず。
18歳の生涯を終えたねこが
「一日限り」の条件付きで別のねこに姿を変えて元の飼い主の女性の
いまの姿をそっと確認しにいくくだり、
そして「いつか」「戻ってくる」ことをねこも飼い主も確信している、
そうねこが語るくだり
・・・・泣けました。
同じ番組を、
やはりねこを亡くされたばかりのブロガーさんもご覧になったこと、
それで心が少し軽くなったことをそのブログの記事で知る。
そして本屋さんに買いに行こうと思っていたその小説『任務十八年』が
番組のための書き下ろしでいまのところ、出版されてないことも。
・・・・これは録画した番組、永久保存だな。
少し体調を崩したこともあって中断してた断捨離を再開した昨日。
何度目を通してもかたづかない、
書類をまとめて放り込んだままのダンボールのかたづけに着手。
回を重ねてだいぶんその量は減ったものの、
やっぱり今回もまたちゃちゃっとかたづくことはなかったけど、
「お宝」を発掘。
ねこの写真を10枚ほど。
どれもいまはもう「任務」を終えて旅立ったコのばかり。
先日に続き、またムギちゃんの仔猫時代の写真も2枚見っけ。
1枚はコレ。
たぶんまだ離乳前、生後2、3週間ってところじゃないかな。
トリミングしてその表情を確認する。
もう1枚は生後2、3ヵ月ぐらいの写真。
スイッチオンのホカペの上でぬくぬくしながら大爆睡中。
その後ろ足の開脚っぷりといったらおみごととしか言いようもないw。
いっしょに写ってるコはブログにも初登場のゴンちゃんことゴン太。
いまのお家に越してくるひと月ほど前に16歳にて永眠。
そのゴンちゃんの、たぶん8歳くらいのときに撮ったと思われる、
どすこい写真も発掘。
そしてそんなゴンちゃんと
初代猫でもあり、ゴンちゃんとムギちゃんのパパさんねこでもある
マロくんとのツーショット写真も見つけた。
ゴンちゃんが馬のお面を被せられてることからして、
この写真は2002年の午年の年賀状用に撮ったものらしく、
ともに1月生まれのゴンちゃん、マロくん、
それぞれ間もなく誕生日を迎え8歳、10歳になるというころ。
マロくんもまた、いまのお家に越してくる直前、
ゴンちゃんに先立つこと19日前、18歳にて永眠。
3週間ほどの間にねこのお葬式を2度も出すことになったのに、
あのときはもしかしたらお家の竣工間際の慌ただしさもあって
ペットロスにはならなかったのかも。
【任務期間】
マロくん 1992.1.6ー2010.1.11/18年5日
ゴンちゃん 1994.1.1ー2010.1.30/16年29日
ムギちゃん 1994.1.1ー2017.2.4/ 23年1ヵ月3日
どのコも個性豊かで、かけがえのないかわいいコたちでした。
テレビ欄を見ててタイトルの「猫」の文字にふと目が留まる。
『ネコメンタリー 猫も、杓子も。』。
文筆家と暮らすねこの日常を撮ったほのぼのとしたドキュメンタリー。
1週めに見たのは「養老センセイとまる」。
このときはフツーに見ることができたのだけど、
今週分の「角田光代とトト」は番組途中で
『任務十八年』という小説の朗読が始まったあたりから涙が止まらず。
18歳の生涯を終えたねこが
「一日限り」の条件付きで別のねこに姿を変えて元の飼い主の女性の
いまの姿をそっと確認しにいくくだり、
そして「いつか」「戻ってくる」ことをねこも飼い主も確信している、
そうねこが語るくだり
・・・・泣けました。
同じ番組を、
やはりねこを亡くされたばかりのブロガーさんもご覧になったこと、
それで心が少し軽くなったことをそのブログの記事で知る。
そして本屋さんに買いに行こうと思っていたその小説『任務十八年』が
番組のための書き下ろしでいまのところ、出版されてないことも。
・・・・これは録画した番組、永久保存だな。
少し体調を崩したこともあって中断してた断捨離を再開した昨日。
何度目を通してもかたづかない、
書類をまとめて放り込んだままのダンボールのかたづけに着手。
回を重ねてだいぶんその量は減ったものの、
やっぱり今回もまたちゃちゃっとかたづくことはなかったけど、
「お宝」を発掘。
ねこの写真を10枚ほど。
どれもいまはもう「任務」を終えて旅立ったコのばかり。
先日に続き、またムギちゃんの仔猫時代の写真も2枚見っけ。
1枚はコレ。
たぶんまだ離乳前、生後2、3週間ってところじゃないかな。
トリミングしてその表情を確認する。
もう1枚は生後2、3ヵ月ぐらいの写真。
スイッチオンのホカペの上でぬくぬくしながら大爆睡中。
その後ろ足の開脚っぷりといったらおみごととしか言いようもないw。
いっしょに写ってるコはブログにも初登場のゴンちゃんことゴン太。
いまのお家に越してくるひと月ほど前に16歳にて永眠。
そのゴンちゃんの、たぶん8歳くらいのときに撮ったと思われる、
どすこい写真も発掘。
そしてそんなゴンちゃんと
初代猫でもあり、ゴンちゃんとムギちゃんのパパさんねこでもある
マロくんとのツーショット写真も見つけた。
ゴンちゃんが馬のお面を被せられてることからして、
この写真は2002年の午年の年賀状用に撮ったものらしく、
ともに1月生まれのゴンちゃん、マロくん、
それぞれ間もなく誕生日を迎え8歳、10歳になるというころ。
マロくんもまた、いまのお家に越してくる直前、
ゴンちゃんに先立つこと19日前、18歳にて永眠。
3週間ほどの間にねこのお葬式を2度も出すことになったのに、
あのときはもしかしたらお家の竣工間際の慌ただしさもあって
ペットロスにはならなかったのかも。
【任務期間】
マロくん 1992.1.6ー2010.1.11/18年5日
ゴンちゃん 1994.1.1ー2010.1.30/16年29日
ムギちゃん 1994.1.1ー2017.2.4/ 23年1ヵ月3日
どのコも個性豊かで、かけがえのないかわいいコたちでした。
長くて、短い3週間 [ムギちゃん]
こんなのもあったとは知らなかった。
すべてお線香。
とくに甘い匂いのミルキーはお気に入り。
ムギちゃんのいない生活も今日でちょうど3週間。
慣れるどころか、日を追うごとに寂しくて、さびしくて・・・・。
ルーチェくんもステラくんもチェロくんだっているというのに。
歳をとるごとにどんどん感情表現が豊かになり人間の言葉だって
話し出しそう
・・・・そんな荒唐無稽なことを時に思ってしまうほどに
老猫ならではの味わいを増してたムギちゃんを失った喪失感は
3匹がタックルを組んでも埋まるものではなく、
至るところに残るムギちゃんの痕跡を目にするたび涙に暮れつつ、
ぼんやりしてるうちに過ぎ去った3週間。
具合がいいときには自力で用を足したがったムギちゃんのために
年明け早々、ダンナさんが入口を広げる改造を施したトイレだけは
亡くなったその日のうちに解体してすぐに処分したけれど、
いまはまだムギちゃんにまつわる物は
目にするだけでもつらすぎてかたづけもままならない。
最期に着てたお洋服や使ってたブランケットは洗濯もできず、
それどころかまだ残るムギちゃんの匂いをときどき嗅いでみたり。
パントリーの扉を開ければムギちゃんの給餌グッズが、
キッチンカウンターの引き出しを開ければ飲みきれなかったお薬が、
皮下輸液に使ってた注射針も未使用のままたくさん残ってて。
ムギちゃんはもう戻ってはこないとわかっていてもどれもまだ、
処分する気にはなれないなか、
先日、未使用で返品可能なものだけを獣医さんに持っていき換金。
ガラスのドア越しにハリネズミの姿を認めた獣医さんが
ドアを開けるより前にムギちゃんのカルテを手にしたようすに、
いつもムギちゃんのお薬をもらいに来るときはこうだったなぁって
思い出されまた涙があふれてきてしまい、
「ムギちゃん、もうカルテの必要がなくなっちゃいました」という
ひと言を絞り出すのにもひと苦労。
計算が済むまでしばらく待って返金されたのは9,676円。
いったんムギちゃんのためにって使ったお金だもん、
ふたたびお財布に入れる気になんてとてもなれず、
ムギちゃんのために使おうとコートのポケットにねじ込んで、
その足で向かったのは仏壇屋さん。
ねこ型のおりん、買いました。
前日、通りすがりにショウウィンドウの中にコレを見かけて、
だからこそ決意できた、余ってしまった薬剤などの返品だった。
なので、廃棄をお願いするだけの使用済みの注射針や
ゴミとして処分するしかない分割済みの薬剤はまだそのまま。
人生の半分、
それも二十代から四十代にかけてのいちばんのガンバリ時を共に
過ごしたムギちゃんを失って、
なんだか自分の人生までいっしょに終わってしまったような気持ち。
朝、玄関ドアを開けたらムギちゃんによく似た茶トラの仔猫がいて、
まるで「ただいま!」って言うみたいに
「ニャア!」ってひと鳴きしてズカズカとハリネズミんちに進入して
来てくれないかなぁ
・・・・そんなことを妄想してみたり。
すべてお線香。
とくに甘い匂いのミルキーはお気に入り。
ムギちゃんのいない生活も今日でちょうど3週間。
慣れるどころか、日を追うごとに寂しくて、さびしくて・・・・。
ルーチェくんもステラくんもチェロくんだっているというのに。
歳をとるごとにどんどん感情表現が豊かになり人間の言葉だって
話し出しそう
・・・・そんな荒唐無稽なことを時に思ってしまうほどに
老猫ならではの味わいを増してたムギちゃんを失った喪失感は
3匹がタックルを組んでも埋まるものではなく、
至るところに残るムギちゃんの痕跡を目にするたび涙に暮れつつ、
ぼんやりしてるうちに過ぎ去った3週間。
具合がいいときには自力で用を足したがったムギちゃんのために
年明け早々、ダンナさんが入口を広げる改造を施したトイレだけは
亡くなったその日のうちに解体してすぐに処分したけれど、
いまはまだムギちゃんにまつわる物は
目にするだけでもつらすぎてかたづけもままならない。
最期に着てたお洋服や使ってたブランケットは洗濯もできず、
それどころかまだ残るムギちゃんの匂いをときどき嗅いでみたり。
パントリーの扉を開ければムギちゃんの給餌グッズが、
キッチンカウンターの引き出しを開ければ飲みきれなかったお薬が、
皮下輸液に使ってた注射針も未使用のままたくさん残ってて。
ムギちゃんはもう戻ってはこないとわかっていてもどれもまだ、
処分する気にはなれないなか、
先日、未使用で返品可能なものだけを獣医さんに持っていき換金。
ガラスのドア越しにハリネズミの姿を認めた獣医さんが
ドアを開けるより前にムギちゃんのカルテを手にしたようすに、
いつもムギちゃんのお薬をもらいに来るときはこうだったなぁって
思い出されまた涙があふれてきてしまい、
「ムギちゃん、もうカルテの必要がなくなっちゃいました」という
ひと言を絞り出すのにもひと苦労。
計算が済むまでしばらく待って返金されたのは9,676円。
いったんムギちゃんのためにって使ったお金だもん、
ふたたびお財布に入れる気になんてとてもなれず、
ムギちゃんのために使おうとコートのポケットにねじ込んで、
その足で向かったのは仏壇屋さん。
ねこ型のおりん、買いました。
前日、通りすがりにショウウィンドウの中にコレを見かけて、
だからこそ決意できた、余ってしまった薬剤などの返品だった。
なので、廃棄をお願いするだけの使用済みの注射針や
ゴミとして処分するしかない分割済みの薬剤はまだそのまま。
人生の半分、
それも二十代から四十代にかけてのいちばんのガンバリ時を共に
過ごしたムギちゃんを失って、
なんだか自分の人生までいっしょに終わってしまったような気持ち。
朝、玄関ドアを開けたらムギちゃんによく似た茶トラの仔猫がいて、
まるで「ただいま!」って言うみたいに
「ニャア!」ってひと鳴きしてズカズカとハリネズミんちに進入して
来てくれないかなぁ
・・・・そんなことを妄想してみたり。