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ついに保健所からねこを引き出す 番外編 [猫]

保健所に収容され、
期限内に新たに里親になることを申し出てくれる人が見つからなければ
消されてしまう多くの小さないのちを救うため、
日々、奔走されてるレスキューボランティアさんたちがいます。

必死の思いを込めて里親募集記事を綴る人。
そして、その心中を思えばかける言葉を失ってしまう、
収容されたコの里親募集用の写真を撮るためだけに保健所に足を運ぶ人。
あるいは引き出しのため、保健所に行くのがむずかしい県外、遠方の
里親希望者に替わり、車を走らせ引き出しや空輸の手続きを担う人。

そんな方たちへのリスペクトも込め、今日の記事を。

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里親募集記事で初めて目に留まったときのぽんぽこりんたち。

①.jpg

いまならわかる、どれがどのコか。
奥からリンリンちゃん、ポムポムくん、ポコポコくん。

写真をクリックして記事を開いたら個別の写真もありました。

ポムポムくん
②.jpg

ポコポコくん
③.jpg

リンリンちゃん
④.jpg

どのコも焦点の定まらぬ生気のないぼんやりとした目をしてて、
それだけでも胸が詰まり、息苦しくなった。
リンリンちゃんなんて痩せすぎて目ばかりが目立ってる。

それでも猫風邪による目ヤニはそんなにひどくはなさそう?
・・・・そんなことを思いながらさらに2枚、
添付されてた写真を見たら泣けてきた。

⑤.jpg

⑥.jpg

上の写真に写ってるのがリンリンちゃんとポムポムくん、
下の写真に写ってるのがポコポコくん。

このコたちの引き出しに手をあげる前にも2度、
手をあげようかどうしようかと真剣に迷っていたハリネズミ、
そのときは期限最終日ギリギリまで「ほかのだれか」をアテにして、
あげかけた手を出したり引っ込めたり。
結果、「ほかのだれか」が手をあげてくれたのだけど、
今回は最終日まで3日を残した早い時点での挙手を。

やっぱり風邪っぴきだったことが気がかりで、
刻々と悪化していくだろう体調を思えば
最終日まで待って「ほかのだれか」がいなかったうえでの挙手じゃ、
引き出してもその命を助けることができないんじゃないか、
助かったとしても視力を失ってしまうかもしれないと心配で。
ちょうど気温の低い日が続いてたこともあり、
もう気が気じゃなくて始終、このコたちのことばかり考えてた。

「あのとき、もう少し早く・・・・」、
そんな後悔だけはしたくなくて思いきってあげた手。

早くもその翌日には現地のレスキューボランティアさんに引き出し、
空輸をお願いすることになったものの、
その日は土日を挟んだ休み明けの月曜日だったので、
3匹の「無事脱出」の一報を聞くまではずっと心配でたまらず。
土日は職員さんが餌と水替えに立ち寄る以外は無人だと聞いた保健所、
休み中に具合の悪くなって亡くなってしまったコがいやしないかと。

お昼前、引き出しに行ってくださったボランティアさんから写メが届き、
3匹揃ってることにまずは胸をなでおろす。

⑦.JPG

バリバリの威嚇状態になってるコ、リンリンちゃんです・・・・。
キャリーバッグの奥も奥、そこまで下がってもまだ怖くって後ろ足、
キャリーバッグの奥の側面伝いに這い上がってる状態。

こんな顔して、「周りはみんな敵!」と怯えてたコが1週間後には
こんなにやわらかな表情になるなんて、

⑧.JPG

最初に写メを見たときには想像できなかったよ。


BEFORE-AFTER
⑨.jpg⑩.JPG

まるで別のねこのよう。


レスキューボランティアさんにお願いして、
ぽんぽこりんたちの里親募集時の写真の画像データをいただいて、
ブログに掲載する承諾を得たうえでの今日の記事。

保健所に収容されたコたちの命がけのSOSの現実、
そして引き出され「生還」したその後のようすも知ってもらえれば、
保健所収容のねこの里親になることに関心はあるものの、
あげかけた手を出したり引っ込めたりしてる方の、
挙手の勇気につながることもあるんじゃないかと淡い期待を込めて。

ハリネズミも実際に手をあげるまでずっと不安だったもの。
保健所からの引き出しなんて初めてのことだし・・・・。
でも、やってみたらできました。

もちろん、まだウイルスチェックもできてないし、
なにかの病気に感染しているかもしれなくて
もしかしたら3匹の中には一生、ほかのねことは隔離して
過ごさせなきゃいけないコが含まれてる可能性だって残ってはいる。
だけど、それは路上で出会うねこを保護する場合も同じこと。

今度の日曜日で、名乗りの手をあげてちょうど3週間。
この間、一度も後悔を覚えたことはないし、
それどころか、生まれ出でたばかりの命をみっつ、
闇から闇へ葬るような形で消さずに済んだことの喜びに包まれた
しあわせな時間、過ごせました。


ねこや犬を家族としてお迎えしたいなと思ったとき、
まずは保健所に収容されてるコにも目を向けてみてください。
そこにはあなたと家族になるべく、運命の1匹が待っているかもしれません。
もっとも、保健所に収容されてるねこや犬なんていないに越したことは
ないのだけどね・・・・。

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ma2ma2

本当に無事に保護出来て良かったです(^^)
by ma2ma2 (2017-11-02 08:44) 

ゆきち

「保健所に収容されてるねこや犬なんていないに越したことはない」全く同感です。保健所から救い出すと同時に、収容されるワン・ニャンをなくす努力が必要ですよね。
そのためには店頭での生体販売や衝動買いを煽るようなペットイベントは禁止、悪質なブリーダーの取り締まり強化、事情で飼えなくなった時の里親探しのネットワークを作るなど、捨てられるワン・ニャンを作らないようにしなければ・・・。
キャリーバックの奥でせり上がってるリンリンちゃん、命がけの威嚇ですね。同じ子がこんなに穏やかなお顔になる、本当に感動的です(*^▽^*)
ハリネズミさんはもちろん、小さな命を守るために奔走してくださっている方々に心から感謝します。



by ゆきち (2017-11-02 10:01) 

フロリダマナティー

私は昔からコーギーに魅力を感じて、ずっと飼いたくてペットショップでマヤちゃんを買いました
でも旦那さんは私のような人間がいるから可哀想なペットが増える一方なんだとよく言います
私は年に1,2回とある里親会にフードを寄付するけど、旦那さんのその意見には何も言い返せないです
色んな犬種のそれぞれの能力や外見に魅力を感じるのは悪くないことですが、人間の欲望は抑えなくてはいけないですね
こうした社会が変わらなければ、うちも2頭目は里親会で探すつもりです

植物のこと、水、温度、肥料、ギリギリが1番良く育つように感じます
バランスが崩れて挿木や種をダメにした例は上げたらキリがないです^_^;

by フロリダマナティー (2017-11-02 10:45) 

ミモザ

保健所収容時のぽんぽこりんの写真、、泣けました。
ほんとに胸が詰まって苦しくなります。
こんなに小さく儚かった命。痩せて生気のない顔に、どんなに怖くて辛かった事かと思うと胸が痛いです。
ハリネズミさんに救われて、愛と幸せに包まれた顔になってほんとにほんとに良かった。
ボランティアさん方には、本当に感謝と尊敬しかないです。
私の行っている獣医さんにも、ボランティアの方々が、毎日仔猫を連れて来ています。ゴミ置場に捨てられて通報があった仔猫や、庭に迷い込んだ野良の仔猫、保健所で生まれて今日にも処分される仔猫、、。その度に駆けつけて、病院に来て検査や手当てをしているんです。
それを見ていると、尊敬の念と共に、捨てられる仔猫の多さに本当に驚きます。そしてとても悲しくなります。
外国の様に、国の制度が変わって、ペットの保護法がきちんと出来たらなと思います。
私もいつか、何かボランティアさんのお手伝いが出来たらなと思っています。
ハリネズミさんの記事を見て、小さな命が、少しでも救われるきっかけが出来たらいいです。
収容時の写真、見せてくれてありがとう。
こんな現実があると言う事を、私も含め一人でも多くの人が知る事が、大切な一歩だと思います。
by ミモザ (2017-11-02 11:59) 

ハリネズミ

ma2ma2さんへ

保健所から引き出してくれる里親さんが現れるのを待っている、
たくさんのコたちのなかの3匹だけですけどね。
それでも3匹「だけ」ではなく3匹「は」、
できれば3匹「も」と前向きに考えたいなって思ってます。
こんなにも生命力にあふれてるコたち、死なせなくてヨカッタ♪。
by ハリネズミ (2017-11-02 14:36) 

ハリネズミ

ゆきちさんへ

悪いのは捨てた飼い主であって、
捨てられてしまった、罪のないワン・ニャンが「殺処分」という形で
責めを負わなければならないのは理不尽ですよね。
つい先週も、飼い主による保健所持込みのコたちの里親募集記事を
目にしたばかり。まだ若い両親と仔猫の6匹ですよ!
幸い、すべてのコに新しい里親さんが見つかったようですが、
決まるまでの数日間、無責任な飼い主に怒り狂ってましたよ~。
リンリンちゃん、本当にどれだけ辛い目に遭ったんでしょうね、
こんな怯え方をするなんて。
そんなコを飛行機にまで乗せ、移動距離は700キロ超え。
生きるために必要なことだったとはいえ、かわいそうなことをして
しまったと思う分、どうにもでろでろに甘やかしてしまいます。
by ハリネズミ (2017-11-02 14:47) 

ハリネズミ

フロリダマナティーさんへ

ワンちゃんは品種によってサイズも見た目もさまざまですからねぇ、
特定の犬種が好きっていうの、ありますよね。
その点、ねこは犬ほどの違いありませんし・・・・。
純血種は犬もねこも、人間が「これはかわいい」って思った特徴を
交配で固定させてるわけだから、やっぱりそれ相応の魅力が。
でも、ペットショップでの生体販売ってどうよ?とは思います。
中には「あ、かわいい、買って帰ろう」なんていう衝動買いの人も
いそうだし、狭い空間に閉じ込めての展示もかわいそう。
良識あるブリーダーさんから譲渡が理想的かな、
少なくとも思いつきでの衝動買いは防げそうな気がする分。

植物の管理、なんでも「ギリギリ」がポイントなのですね!
その匙加減がむずかしいんだけどねw。
by ハリネズミ (2017-11-02 15:08) 

ハリネズミ

ミモザさんへ

保健所でのこの写真を見たらほっておけなくなりますよね。
こんなに小さなコたちが、こんなに痩せて、怖がって、
そのうえ期限切れになれば生きてることさえ許されないって思うと、
もう居ても立ってもいられなくて・・・・。
今回も当初、難色を示してたダンナさんも
「この写真を見たら『うちにおいで』って言っちゃうよなぁ」って、
ぽんぽこりんたちの引き出しを許してくれました。
私にとっての保健所収容ねこのレスキューは今回が最初で最後。
でも、ボランティアさんたちはこれまでもこれからもずっと、
こういう現実と向き合い、がんばってらっしゃるわけですものね、
尊敬の念を覚えずにはいられません。
収容時の写真の掲載はちょっと迷いました。
でも、こんな現実があること、
そして収容時には風邪っぴきだったり人馴れしてなかったとしても、
ちゃんとお世話をしてあげれば
まるで別のねこのように仔猫らしいかわいらしさを取り戻すことを
知ってほしくて、敢えて。
やっぱり保健所に収容されたコでも毛色がレアだったり、
長毛系だったりするとすぐに引き取り手が現れるんですよね。
そして次が健康で人馴れしたコ。
リンリンちゃんみたいに風邪っぴきで威嚇するコはねぇ・・・・。
そんなコでも見違えるほどに変わること、知ってほしかったのです。
by ハリネズミ (2017-11-02 15:29) 

彩風

保健所から脱出できた猫達は幸せですね。
脱出できる猫達は一部分なのでしょうね。
それにしてもぽんぽこりんの表情すごく変わりました。
環境の変化でこんなにも変わるものなのですね。。
by 彩風 (2017-11-02 16:58) 

ちぃ

こんな可愛い子たちが保健所の決して良いとは言えない環境で
耐えていたかと思うと涙が出ます。
「周りはみんな敵!」と思っていた子が1週間で穏やかな顔になって
ハリネズミさんに心を開いて・・・
保健所からチームポンポコリンを引き出した勇気と行動力に拍手!です。
私はまず保護猫であったうちの子を精一杯幸せにしますね!!
by ちぃ (2017-11-02 17:42) 

はづき

大家族になってきましたね。(*^_^*)
by はづき (2017-11-02 20:24) 

ハリネズミ

彩風さんへ

レスキューボランティアさんのご尽力にもかかわらず、
全員を救出するのはむずかしいというのが
悲しいけれど現実ですよね・・・・。
見違えるほどに表情豊かな元気になった3匹の姿を見ると、
あのとき決心してよかったって思います。
by ハリネズミ (2017-11-03 08:55) 

ハリネズミ

ちぃさんへ

このコたちをサイトで見かけたとき、
このまま辛い思いばかりの。短すぎる一生で終わらせたくないって
強く思いましたよ。
なぜかそのとき頭に浮かんでた具体的なイメージは、
3匹が目を細めておいしそうにちゅ~るを舐めてる姿なんだけどw。
うちも全員、捨てねこ、保護ねこです。
ねこさまのしあわせが自分のしあわせとお互い、
今日も僕としてねこさまのしあわせのため、がんばりましょう!
by ハリネズミ (2017-11-03 09:07) 

ハリネズミ

はづきさんへ

猫屋敷化、進んでます・・・・w。
by ハリネズミ (2017-11-03 09:14) 

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